多摩川源流域、森作りシンポ 植樹活動など報告

 多摩川源流域での多様な森作りの課題を考えるシンポジウムが6日、国営昭和記念公園花みどり文化センター(立川市)で開かれた。源流域でボランティア活動を続けてきた多摩さくら百年物語フォーラム、三井V―Net、巨樹の会などで作る「水源林地域保全プロジェクト」が主催し、約60人が参加した。
  このプロジェクトは、奥多摩に自生する木々の種から苗木を育て、荒廃地に植樹する活動を3年間続けており、シンポジウムでは、雑草取りから植樹まで映像で活動が紹介された。
  パネリストの菅原泉・東京農大准教授は、手入れ不足から土砂崩壊も起きている森林の再生には針葉樹と広葉樹が交じる多様な森作りが大切だと説明。新島敏行・新島林業塾長は「山を良く知って植樹しないと効果が違ってくる」と話した。
  「現代林業」の岩渕光則・編集長は、所有する杉林に2万5000株のアジサイを植えたところ、地域の協力もあって新たな観光スポットが生まれた岩手県の事例を紹介。森林ボランティアの活動が地域の森作り構想のきっかけになる可能性がある、と話した。
  木村堅二・三井V―Net事務局長は「今回の話を新たな活動のステップにしたい」と締めくくった。

   
 (6/7・読売新聞多摩版記事より転載 )