「多摩 大地と水の詩写真展」 先月死去の渡辺さん、妻が入賞喜ぶ

 第4回多摩・写真コンテストへの応募作品による写真展「多摩 大地と水の詩」が7日、JR立川駅北口の立川タカシマヤ8階特別会場で始まった。多摩さくら百年物語フォーラム(斎藤耕一会長)が主催し、立川タカシマヤが特別協力した写真展の会場には自然、スナップ両部門の全作品622点が展示された。

  この日は表彰式が行われ、自然の部1席に輝いたあきる野市の小磯京子さん(67)、スナップの部1席で八王子市の真次弘さん(65)ら上位入賞者に、斎藤会長から表彰状と記念品が手渡された。写真展は11日まで。隣接会場では多摩の物産を集めた地産地消フェアも開かれている。

  上位入賞者のうち、スナップの部2席に選ばれた渡辺秀夫さんは、審査結果が本紙で発表された7月16日朝、病気のため72歳で亡くなった。受賞作は、桜の大木の上で孫2人がのびのび遊ぶスナップで、渡辺さんが元気だった今年5月に撮影した。表彰式に出席した妻の紀代子さん(67)は「新聞は仏前に飾ってあります。いい供養になりました」と涙ぐんでいた。

  また、自然の部で立川タカシマヤ特別賞に輝いた遠藤翔吾さん(23)は、武蔵村山市の重症心身障害者通所施設「みどり愛育園」に通っている。レンズの代わりに小さな穴を使う「ピンホールカメラ」による作品で、カメラ作りから撮影場所選び、撮影まで、施設の仲間や家族、職員とがんばった。

  母の京子さん(49)は「(翔吾は)言葉ができず、首も据わっていないけど、撮影の場所やタイミングも、はっきり表情で伝えて撮影したんです」と、来場した園の仲間とともに受賞を喜んでいた。

写真=斎藤会長をはさんで入賞を喜ぶ、渡辺秀夫さんの妻紀代子さん(左)と、遠藤翔吾さん(右手前)、母京子さん



   
 (8/8・読売新聞多摩版記事より転載 )