桜保護で環境問題学ぶ 国立の団体、小学校で授業

 国立市内の小学校で、地元のボランティア団体「くにたち桜守」代表の大谷和彦さん(58)らから、桜の保護を通して環境について学ぶ授業が行われている。



  市立国立第二小学校(川畑孝久校長)の5年生は、総合的な学習の時間で、樹勢が衰えた桜に肥料を施したり、保護を呼びかけるポスターを描いたりしている。大谷さんは2001年から、市内の計6小学校で年間を通して同様の授業を行っており、これまでに約2800人が学んだという。
  「桜が咲いている時期だけでなく、木を大切にすることで、自分の住む街や人について知ってください」。今月16、17日に同小の5年生3クラスを対象にした授業で、大谷さんはこう呼びかけた。そして、JR国立駅から南へ延びる「大学通り」を中心に桜の保護や清掃などに取り組んでいる桜守の活動を説明した。

  児童からは「大人になった時に自然はどうなっていますか」などと次々と質問があり、大谷さんは「環境問題というと、熱帯雨林やシロクマのことを思いがちですが、大学通りの桜など身近な環境について考え、一人ひとりが動くことが大切です」と説いた。

  また、19日には、大学通りの桜の下に生えた草取りや肥料をまく作業を体験。児童たちが、木の根元に姿を現したミミズに「でっかい」と声を上げる場面もあった。5年3組の宇佐美尭也君(10)は「肥料はちょっとくさかったけど、国立のために頑張ろうと思う」と笑顔だった。5年生の担任、海馬澤(かいばざわ)一人教諭(27)は「桜を守る活動を通して、地域を愛することを学んでほしい」と期待を寄せていた。

 

 

写真=「これは桜の種だね」と話しながら児童と一緒に草取りを行う大谷さん(左)(19日、国立市の大学通りで)

   
 (6/27・読売新聞多摩版記事より転載 )