日野の清流復活へ努力 用水守制度に「水大賞」奨励賞

 きれいな水環境づくりに貢献した団体、個人を顕彰する第10回「日本水大賞」(日本水大賞委員会主催、環境省、読売新聞社など後援)の奨励賞に、日野市が2002年に導入した「用水守制度」が選ばれた。

  戦国時代末期の新田開発を起源とする市内の用水は、今でも総延長約120キロに及ぶ。市は1976年、ベッドタウン化とともに水質悪化が進んだ用水への年間通水を目的とした清流条例を制定。下水道整備の進展と相まって用水の水質は改善に向かっている。

  しかし、用水の維持管理を分担していた農家でつくる組合と市がそれぞれ高齢化や後継者不足、財政難に直面。そこで、市は2002年、市民や団体が用水の清掃や草刈りなどのボランティア活動をする用水守制度を開始した。現在は、個人や企業、自治会などの単位で計501人が登録している。

  用水守の活動内容や活動期間などに拘束はなく、各自の自主性に任されている。市緑と清流課は「長年取り組んできたことの成果の一つ。評価していただきありがたい」と受賞を喜び、「自宅前の道路の掃きそうじをする感覚で、長く続けてもらえれば」と話していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

       写真=用水の清掃を行う「用水守」の男性

   
 (6/14・読売新聞多摩版記事より転載 )