読売新聞立川支局と多摩さくら百年物語フォーラムが主催する遊学塾「桜を愛(め)でて桜を学ぶ」が5日、国立市の大学通りや立川市の根川緑道など桜の名所を巡る約8キロのコースで開かれた。花びらが風に舞う中、85人の参加者は、国立市内で桜並木を守る活動をしている「くにたち桜守」の大谷和彦さん(58)の話を聞きながら、約3時間歩いて桜を観賞した。
スタート地点となった一橋大周辺の桜は、ソメイヨシノが散り始めだが、シダレザクラ、ヤマザクラは満開。大谷さんは、市内の小学生らと、桜の木の根元を人の立ち入りから守るために、同時期に紫の花を咲かせるムラサキハナナを植えたり、ポスターを描いたりといった取り組みについて説明した。
多摩モノレール柴崎体育館駅に近い立川市の根川緑道に入ると、緑道は桜の“トンネル”に包まれ、参加者からは「きれい」と歓声があがった。大谷さんは「車で入れないため、車に乗っていると気づかない名所。ただ、中には傷んでいる木もあり、それも見てほしい」と参加者に語りかけた。
参加者は桜と菜の花のコントラストが鮮やかな残堀川沿いを通り、国営昭和記念公園花みどり文化センターに到着。大谷さんは「花が咲く時だけ桜のファンになるのではなく、新緑の時期など1年を通して桜を見守ってください。桜を通し、地域を知り、人に出会い、環境のことを考えて」と呼びかけた。八王子市から夫妻で参加した江森憲史さん(62)と正子さん(61)は「根川緑道の桜を初めて見て、感動した。また訪れたい」と話していた。
この日は、大谷さんらの活動を紹介する「桜コンシェルジェ展」が同センターで開かれており、解散後の参加者は展示に見入っていた。同展は8日まで。
また、同センターでは、6日には国立市の滝乃川学園で障害児教育に取り組んだ石井筆子の生涯を描いた映画「筆子その愛―天使のピアノ―」の上映会も行われる。時間は午前10時半と午後2時で、参加料は大人1300円、子ども1000円。当日受け付けは各回約50人。
写真=根川緑道を桜を観賞しながら歩く参加者 |