「遊学塾」里山の大切さ知った、日野で梅観賞 

 多摩さくら百年物語フォーラムと読売新聞立川支局による2月の遊学塾「早春の梅の香り」が17日、日野市で開かれた。91人の参加者は、自然観察指導員の守屋龍男さん(68)の案内で里山の自然を観察し、京王百草園ではほころび始めた梅を観賞した。
  京王線高幡不動駅に集まった参加者は高幡不動尊に参詣(さんけい)後、百草園に向け出発した。コースとなった七生丘陵は、住宅地でありながら、里山の自然が残っている場所。住宅のそばにある竹林では、守屋さんが、「成長しても皮が残っているのがササ、皮がなくなるのが竹」と豊富な植物についての知識を参加者に披露していた。里山の雰囲気を残す百草台自然公園では、守屋さんは、「人の手が入ることで、持続可能な森林経営を行っていたのが里山。しかし、人の手が入らないと、すぐにアズマネザサが茂り、自然のバランスが崩れてしまう」と里山保全を参加者に呼びかけた。
  東京電力の協力を得て、東電総合研修センター内にある雑木林の観察も行われた。一面の落ち葉を踏みしめながら、雑木林に入った参加者へ、守屋さんはクヌギとコナラを指して「里山を形成する重要な木。よく似ていますが、ドングリの形がクヌギは丸く、長いのがコナラです」と説明した。
  百草園では、同園副所長の矢島誠二さん(57)らの案内で、参加者は園内を散策した。約2万6000平方メートルの園内には、約80種800本の梅があるが、寒さのため開花は例年より遅めで、全体では3分咲き程度。しかし、参加者は、梅の種類について説明を受けたり、晴れた日には筑波山の姿も見えるという同園からの眺望を楽しんだりしていた。
  八王子市から参加した小泉和代さん(65)は「雑木林が生きていることを感じることができ、里山を守っていかなければと感じました」と話していた。


写真=京王百草園で梅の観賞を楽しむ参加者

   
 (2/18・読売新聞多摩版記事より転載 )