多摩さくら百年物語 「ガサガサ」で川に親しみ 地元の財産を実感

   
生き物数も大幅増加

 川に親しみ、川を守る心を育てよう――と、多摩さくら百年物語フォーラム(会長・斎藤耕一映画監督)は31日、俳優の中本賢さんを招いて八王子市元横山町の浅川大橋一帯の浅川で第2回「ガサガサ探検隊」を開いた。約100人の親子連れが参加し、川に生息する生き物を捕まえ、安全に川で遊ぶための知識を学んだ。

 “ガサガサ”とは中本さんの造語で、魚が隠れていることが多い、川べりの草が生い茂る怪しい場所のこと。子供たちは、中本さんからガサガサに潜む魚を捕まえるコツなどの解説を受けたあと、タモ網を手に川に入った。安全対策として子供たちはライフジャケットを身につけ、東海大学八王子病院の看護師が待機して不測の事態に備えた。

 川に入った親子連れは、ガサガサを足で揺するなどして、中に潜んでいる魚を追い出してはタモ網に追い込んだ。網にかかった魚を見つけるたびに歓声があがり、中本さんが主宰する多摩川クラブのメンバーに捕まえた魚の種類を聞いていた。また、多摩川漁協八王子支部のメンバーが「両手で半円を描くように」などと投網の手本を見せた。

 捕まえた生き物は前回(昨年8月1日)が21種526匹だったのに対し、今回は23種2760匹以上と大幅増。中でも昨年は117匹だったシマドジョウが761匹にも増えた。先週、関東地方に上陸した台風の影響で、川底の泥が流され、きれいな水を好む魚などが付近に多くいたと見られる。

 また絶滅が危惧(きぐ)されるホトケドジョウも12匹いた。中本さんは「昨年に続いて希少種が生息するなど、浅川の水がきれいなことがわかる。地元の大切な財産として大切にしてほしい」と話していた。希少種などは、イベント終了後に放流された。

 また、中本さんは紙芝居を使って魚の性質や、川で流された際の対処法を解説。「川遊びを通して、きれいな川を守っていこうという気持ちが芽生えるはず」と期待していた。

 普段から魚の図鑑をよく読んでいるという日野市の水上将吾君(10)は「本物の魚の方が魅力がある」とにっこり。また、青梅市から家族4人で参加した川島千秋さん(45)は「子供時代を思い出しました」。長女の千穂さん(10)は「30センチくらいのナマズが捕れた」と話し、夏休みの一日を親子で満喫した様子だった。

  浅川で見つかった生物たち 

 

 

▽主催 多摩さくら百年物語フォーラム
▽共催 多摩川クラブ、多摩川漁協八王子支部
▽協力 元横山町第二町会、多摩西部読売会

 

 

(8/2・読売新聞多摩版記事より転載 )