1月遊学塾「冬芽を見よう」
読売新聞立川支局と多摩さくら百年物語フォーラムによる1月の遊学塾「冬芽を見よう」が26日、国営昭和記念公園(立川、昭島市)で開かれた。52人の参加者は、八王子自然友の会の菱山忠三郎さん(71)から、春の芽吹きまでの間、寒さや虫から芽を守る木々の工夫について聞きながら、公園内を散策した。
菱山さんはトチノキの冬芽を手に「冬芽の周りにヤニを出しており、虫が来てもヤニに張り付いて死んでしまう。虫害を防ぐための工夫です」と説明。さらに、プラタナスの落ち葉を手にした菱山さんが、芽を葉の根元部分で包んで虫害を防ぐ仕組みを「利口なんです」と紹介すると、参加者からは「ヘェー」という声が上がっていた。このほか、長く柔らかい毛で芽を守るハクモクレンや、寒さで芽がだめになった時に備えて1〜2個の副芽を持つエゴノキなどを観察した。
菱山さんは「冬芽は花や実に比べると一般的ではないが、冬を越すために植物も苦労し、工夫していることを知ってもらえれば」と冬芽観察の面白さを話していた。青梅市から参加した神山君江さん(55)は「菱山さんの話が面白く、楽しい冬芽の観察だった。以前から自然に触れたいと思っており、心身ともにリフレッシュできた」と笑顔を見せた。
参加者は、園内にある昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現した「こもれびの里」も訪れた。里の開墾作業の中心となった豊泉喜一さん(77)から麦、サツマイモを栽培するだけでなく、豊作を祈る民俗行事なども再現していることについて説明を受けた。
写真=菱山さん(左)と一緒に冬芽を観察する参加者ら |