多摩川沿い森林散策も
読売新聞立川支局と「多摩さくら百年物語フォーラム」による遊学塾「渓流の魚たちと森林行」が14日、奥多摩町で開かれた。あいにくの雨天での開催となったが、約20人の参加者は河川での魚の育て方などについて学んだ。
JR青梅線古里駅に集合した参加者は、ヤマメなどの採卵・ふ化を行い、河川漁協や養殖漁協への配布などをしている都奥多摩さかな養殖センターを訪ねた。参加者はふ化場や生育池を見学し、同センター長の工藤真弘さん(52)らから採卵や生育方法について解説を受けた。
さらに、工藤さんは同センターが養殖業者などとともに特産品化に取り組んでいる「奥多摩やまめ」について説明した。普通のヤマメは約2年で死んでしまうが、奥多摩やまめは染色体の操作で3〜4年にわたって成長し、体長約50センチまで大きくなるのが特徴。塩焼きで味わうことが多い普通のヤマメと異なり、刺し身やムニエルで楽しめるといい、工藤さんが「サケに似ているが、サケよりさっぱりしている」と話すと、参加者から「食べてみたい」という声があがっていた。
その後、参加者は奥多摩町で山仕事の技術を若い世代に伝える活動を行っている「新島林業塾」の新島敏行さん(74)の案内で多摩川沿いの森林を散策。道沿いに生息する沢ガニを手に取ったりしながら、約1時間かけてJR鳩ノ巣駅まで歩いた。新島さんは、江戸時代に奥多摩の木を多摩川に流して運搬した際、付近にハトの巣があったことから「鳩ノ巣」と呼ばれるようになったことなど地名の由来についても解説した。
八王子市から参加した宮城節子さん(66)は「奥多摩やまめが、あんなに大きくなるのが興味深かった」と話していた。
写真=奥多摩やまめについて、はく製を手に説明する工藤センター長(右)
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