多摩さくら百年物語フォーラムによる6月の遊学塾「深緑の雑木林と水生植物たち」が23日、八王子市の片倉城跡公園で開かれた。午前、午後の2回で計約70人が参加し、八王子自然友の会の菱山忠三郎さん(70)の案内で、緑に覆われた公園内を約2時間かけて散策した。
同公園は室町時代に築城されたとされる山城跡で、コナラやクヌギといった武蔵野の雑木林に見られる樹木が生えている。一見よく似たコナラとクヌギの違いについて、菱山さんは「木の表面がザラザラして荒っぽい感じなのがクヌギです。お肌の曲がり角を迎えている感じですね」とユーモアを交えて説明した。
菱山さんは公園内の野草についても説明。徳川将軍家の「葵のご紋」に葉の形が似ていることから名付けられたとされるアオイスミレについて「種の一部に甘い部分があります。種をアリに運んでもらうためです」と話すと、植物の不思議さに参加者は感心した様子だった。
公園内にはヒメジョオンや葉の裏が白いウラジロチチコグサといった帰化植物の姿も多く見られた。ウラジロチチコグサについて菱山さんは「20年ぐらい前に横浜で初めて見たときは珍しいと思いましたが、すごい繁殖力で広がりましたね」と話していた。
参加した日野市南平の森谷勝子さん(62)は「帰化植物が多いなあと思いました。また、スミレの種についての話が印象的でした」と話していた。
写真=深緑の時期を迎えた公園で野草について説明する菱山さん(中央)
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