「多摩さくら百年物語フォーラム」の3月の遊学塾「桜いろいろ」が31日、八王子市廿里町の多摩森林科学園で開かれた。午前の部と午後の部あわせて164人が参加し、サクラをはじめ春の草木であふれる園内の散策を楽しんだ。
案内は、国立市で桜並木の保存活動をしている大谷和彦さん(57)と、同園前園長で林業科学技術振興所多摩事務所長の三輪雄四郎さん(62)が務め、園内を2時間余り歩いた。
三輪さんは「日本原産の野生種のサクラはヤマザクラやエドヒガンなどたったの9種類、原産が台湾、日本両説あるカンヒザクラを含めても10種類と少ないのです」と解説、300〜400種あるとされるサクラの品種は掛け合わされたものであることや、ソメイヨシノは接ぎ木で増やしているとの説明に参加者は感心した様子でうなずいていた。
大谷さんは観桜だけではない散策の魅力を語り、シジュウカラやウグイスなどの鳴き声が響くたびに紹介し、紫色に咲き乱れるタチツボスミレ、黄色いカントウタンポポ、ツクシ、フキノトウを足元に見つけると立ちどまって解説した。
「皆さんは植物の茎は丸いと思いこんでいるでしょうが四角い茎もあるんですよ」とヒメオドリコソウの茎を紹介すると、茎に触れた参加者からは「本当だ」と驚きの声が上がった。
大谷さんは好みの観桜スポットも紹介しながら「サクラをきっかけに皆さんぜひいろいろな自然を楽しんでほしい」と結んだ。
参加者の大内貞人さん(76)(日野市百草)は「今の時期だからこそ楽しめるサクラの品種があった。解説はきめ細かくためになった」と喜んでいた。 |