第2回植樹会・河津桜32本を植樹

河津桜32本を植樹
 地域貢献活動を繰り広げている「多摩さくら百年物語フォーラム」の第二回植樹会が29日、八王子市上恩方のレクリエーション施設「夕やけ小やけふれあいの里」で行われた。同フォーラムの会員らが32本の河津桜を植えた。
 開会式で、同フォーラム会長で映画監督の斎藤耕一氏が「今の環境のために何ができるか。自然を愛する思いを未来につなげていきましょう」とあいさつ。黒須隆一・八王子市長が「サクラは成長が早いので大きくなるのが楽しみ。ここを河津桜の名所にしたい」などと話した。
 同施設内の斜面で、黒須市長などが10本の河津桜を記念植樹した後、応募した会員の中から抽選で選ばれた計22組がスコップを手に、高さ約3メートルのサクラを植樹した。
 植えられた木には、それぞれの木を植樹した人やグループなどの名前が書かれたネームプレートがかけられ、植樹者は「早く花が咲くといいね」などと、自ら植えたサクラに目を細めていた。
 同フォーラムは多摩地域の読売グループ各社や地元企業などで組織している。サクラの植樹は同フォーラムのメーン事業で今年2月の第一回植樹会では、稲城市の稲城北緑地公園でソメイヨシノ約50本を植えた。今回の第2回は八王子市、夕やけ小やけふれあいの里、東京都植木農業協同組合の共催、多摩連合読売会の後援で行われた。

車いすで参加
 植樹には、東大和市桜ヶ丘の寺島映行さん(45)と里恵さん(39)の夫婦が、脳性マヒの障害を持つ息子の伸映さん(13)と一緒に参加した。伸映さんは、父映行さんに抱かれ、一緒にスコップを握り桜の根元に土をかぶせ、笑顔を見せていた。
 伸映さんの誕生日は3月21日で、母の里恵さんは、生まれた時の桜のつぼみを鮮明に記憶している。春になると、車いすの伸映さんと、近所の桜並木に一緒に出かけているという。
 食事など付きっきりで生活をともにする里恵さんは、「毎年1回桜の季節が巡ってくることが、子どもの成長の記念になる」と今回の植樹への参加を決めた。映行さんと里恵さんは、「しっかり根付いて育ってほしい」と話していた。

童謡コンサート会場近くで開く
 ソプラノ歌手の小川聖子さんと、ピアニストの河野順さんの音楽デュオ「J&S陽だまりコンサート」のリサイタルが、植樹会場近くで開かれ、植樹を終えた参加者は懐かしい童謡などを一緒に口ずさんだ。
 コンサートでは、河野さんのピアノ伴奏に合わせ小川さんが透き通るような声で、「てるてる坊主」や「夕焼け小焼け」などを歌うと会場は和やかな雰囲気に包まれた。
 1930年に多摩川の新堤防完成を祝い桜7500本の植樹を行ったのを記念して作られ、当時、地元の小学生らに歌われていた「櫻の多摩川」が披露されると、会場の参加者も一斉に合唱。桜への思いで、会場は一体になった。

多摩さくら百年物語フォーラム

 ▽特別協賛=多摩中央信用金庫、東京電力多摩支店、京王電鉄、環境管理センター、パレスホテル立川、オリオン書房、東京ガス多摩支店▽協賛=損保ジャパン立川総合支社、国際ソロプチミスト八王子支部、多摩読売写真クラブ、J―SA西東京支部、AIRジャパン西東京支部、東京都植木農業協同組合、メルシーフラワー

 

   
 (5/30・読売新聞多摩版記事より転載 )