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多摩さくら百年物語フォーラムの分科会として奥多摩で森林の再生などの活動に取り組んでいる「多摩みどり復活プロジェクト」は8日、奥多摩町日原の山中に群生している桜の原生種の種子を採取するため、桜の木の下にネットを張る作業を行った。
作業には多摩さくら百年物語フォーラムのほか、巨樹の会、日原自治会、日原森林館、昭和記念公園、JA東京植木の関係者計12人が参加。カスミザクラやヤマザクラなどの原生種約50本が群生している通称「桜尾根」と呼ばれる標高1100〜1200メートル付近の尾根に向かった。満開を予想しての現地入りだったが、桜の花は散り始め、葉桜になった木も多かった。
巨樹の会によると、桜尾根のように桜の原生種が狭い範囲に密生しているケースは珍しいという。光を求め、互いに競い合うかのように高く真っすぐそびえ立った幹は、同じヤマザクラでも里山のものとは樹形が異なり、生命力を感じさせる。しかし、実際に森の中を歩くと、下草が極めて少ないうえに、シカのふんが至るところに落ちており、桜の種子が地面に落ちて発芽しても、シカに食べられてしまう可能性が高い。
そこで多摩みどり復活プロジェクトでは、この貴重な桜の種子を採取、育成して、ほかの広葉樹の苗とともに奥多摩の荒廃した森に植えようと、東京都の許可を得て、昨年から種子の採取を始めた。昨年は地面に落ちていた実を拾ったが、今年は発芽率をより高めるため、3本の木の下に5メートル四方のネットを張った。6月にはネットの上に落ちた実を採取して畑に植える。
この日は、日原の畑に昨年秋に植えた広葉樹の種子の発芽状況もチェック。ミズナラ、トチノキが発芽していることを確認した。
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