幻の歌「櫻の多摩川」
       
「桜の季節にコンサート 音楽デュオが4月、国立で」 

 川崎市を拠点に活動している音楽デュオの「J&S陽だまりコンサート」が4月1日、国立市北の国立楽器北口本店・音楽の森コンサートフロアでコンサートを開く。デュオ自らが復活させた幻の歌「櫻(さくら)の多摩川」をはじめ、日本の原風景をしのばせる童謡や唱歌で春を歌いあげる。

 「J&S陽だまりコンサート」は、川崎市在住のソプラノ歌手小川聖子さんと、ピアニスト河野順さんが1999年に結成した。「古き日本の風景を歌い継ぎたい」と病院や老人施設、学校を中心にコンサート活動を続けている。昨年は結成五周年を記念したCD「日本のうた・心のふるさと」を発表した。

 今回の「春爛漫(らんまん)ぽかぽかさくらコンサート」は、初の多摩地区での公演。国立を選んだのは、大学通が桜の名所として知られていることに加え、河野さんのかつての勤務地だったため。「どうせやるなら縁のある所でやりたかった」のだという。

 「さくらさくら」「荒城の月」といった春や桜にちなんだ10数曲を披露する予定だが、中でも2人が「みんなで一緒に歌いたい」と強く思い入れを語るのは「櫻の多摩川」。1930年、多摩川の新堤防完成を祝い、桜7500本の植樹を行ったのを記念して、歌人の土岐善麿が作詞、中山晋平が作曲。地元の小学生らに歌い継がれていた曲だが、戦争を境に忘れ去られていた。

 2人は約3年前、知人からこの曲の歌詞とメロディーだけの楽譜を渡され、伴奏を補って復活させた。コンサートでは、テンポが速い中山の曲と、デュオ自らが補作した曲を披露する。

 2人は「日本のクラシックとして童謡や唱歌を歌い継いでいきたい。幅広い世代に聴いてもらえれば」と話している。

 コンサートは午後六時開演。
チケットは一般2000円、中学生以下1000円で、今月下旬から販売予定。

 ※問い合わせは「J&S陽だまりコンサート」事務局((電)044・922・5855)

   
 (2/9・読売新聞多摩版記事より転載 )