多摩さくら百年物語フォーラム(会長・斎藤耕一映画監督)による「第5回多摩・写真コンテスト」の入選作が決まった。
作品は、多摩川を中心にした多摩地域の美しい自然や人の営みが対象で、3部門に計696点の応募があり、審査委員長で写真家の玉木雄介氏らが各部門で1席、2席各1点、3席2点、佳作7点と、全体から立川タカシマヤ特別賞1点を選んだ。
自然の部1席には森田忠次さん(立川市)の「侵入者」、2席には守重千明さん(八王子市)の「雨あがり」が、スナップの部1席には池口保さん(同)の「陽春のひとゝき」、2席には野村明雄さん(日野市)の「重いなー」がそれぞれ輝いた。今回特設された「花のあるシーン」の部1席には秋葉博さん(あきる野市)の「桜花咲く頃」、2席には松永正行さん(府中市)の「遊歩道」が選ばれた。
立川タカシマヤ特別賞にはスナップ部門に応募した大久保晃さん(あきる野市)の「ホヤホヤの一年生」が選出された。
応募作品は7月22日から27日まで、JR立川駅北口の立川タカシマヤ8階特設会場で展示される。各部門1人3点までの応募作品が展示される予定。
〈総評〉
◆「決定的瞬間とらえた力作」
「花のあるシーン」の部が特設された今回は、桜を題材にした作品が多く集まりました。花や人を主役にした作品、狙いは様々でしたが個性ある力作がそろいました。上位入選作は、いずれも高い撮影技術と表現力を兼ね備え、一枚写真の生命である決定的瞬間を的確にとらえていました。
今回もデジタル作品が多く入賞しましたが、デジタルでは画像処理が大事な作業に加わり、仕上げの優劣が明暗を分けたケースもありました。デジタル時代、これからの課題のひとつです。
◇ 評はすべて玉木審査委員長。
その他の審査委員は、花輪孝・高島屋宣伝部立川店販売促進担当課長、安田勤・多摩読売写真クラブ相談役、
辻勉・読売新聞立川支局長
| ■自然の部 《1席》 |
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◇「侵入者」 森田 忠次さん(立川市)
カルガモのテリトリー争いを、見事なタイミングでとらえています。作者はISO感度を上げてハイスピードでシャッターを切って、シャープな画像を作ろうとしています。鳥たちが闘い、緊張感ある画面に仕上がったのも、無駄のないトリミングによる功績です。 |
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| ■自然の部 《2席》 |
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◇「雨あがり」
守重 千明さん(八王子市)
雨上がりの小河内ダム湖畔で撮影した美しい風景。湖上から立ちのぼるのは、霧と呼ぶのか雲と呼ぶのか定かではありませんが、変化の激しい山間の雨上がりの現象を瞬時にモノにした腕前はさすが。ハイキーとローキーがうまく調和したスケールの大きい作品です。 |
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■スナップの部 《1席》 |
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◇「陽春のひとゝき」
池口 保さん(八王子市)
三人それぞれの持ち味をうまくとらえています。なかでも孫のお相手をするお婆ちゃんと、坊やのバットが空を切る瞬間は、最高のタイミングです。堤防の高い位置から撮影して、河原の緑を画面いっぱいに配したことも、成功の要因になっています。 |
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| ■スナップの部 《2席》 |
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◇「重いなー」
野村 明雄さん(日野市)
わが娘を両腕に抱き抱えた父親を大胆な構図でまとめています。記念写真になりが
ちな対象をスナップ写真に仕上げたポイントは、力強く開いた父親の両足。成長した愛娘に満足そうな父親と、女の子の可愛らしい表情をうまく引き出したのは、作者の腕前です。 |
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| ■花のあるシーンの部 《1席》 |
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◇「桜花咲く頃」
秋葉 博さん(あきる野市)
桜が満開の多摩川堤を歩く遠足の列を、超ワイドのレンズを使って下からあおり気味に撮影し、スケールの大きい作品に結びつきました。バックが明るくてシルエットになりがちな子供たちを、露出を補正したことで、鮮明で明るい画面に仕上がりました。
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| ■花のあるシーンの部 《2席》 |
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◇「遊歩道」
松永 正行さん(府中市)
サイクリングロードを俯瞰撮影し、満開の桜の下を軽やかに走る人を手前に配して、バランスのとれた画面に仕上げています。アップで撮影しがちな題材ですが、後方に蛇行する多摩川や河川敷など、周りの環境も取り入れ、あえてロングショットでまとめた手法は新鮮です。 |
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| ■ タカシマヤ賞 |
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◇「ホヤホヤの一年生」
大久保晃さん(あきる野市) (スナップ部門) |
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■入選者
その他の入選者(敬称略)
◇自然の部
▽3席 「ダイヤモンドリング」樋口徹、「花舞台」小山田稔(共に八王子市)
▽佳作 「群生の一輪」師岡仙治(小平市)、「夏の雲」竹内皓、「上水に咲く1」山田栄高(共に立川市)「渡り、一時の余暇」金子進、
「夕暮れの公園」石川正秀(共に八王子市)、「春の息吹き」小山乾(日野市)、、「桜春を惜しむ」横山宣明(東村山市)、
◇スナップの部
▽3席 「どんと焼き」渡辺邦昭、「男の背中」高橋幸雄(共に八王子市)
▽佳作 「里山の小正月」宮森義雄(東村山市)、「桜より囲碁」小川清治、「なかよし(桜の木の下で)」小池美佐子(共に羽村市)、
「いただき」三沢善治郎(日野市)、「アンコウの解体ショウ」松島国五郎(昭島市)、「早くおろして」古口公司(府中市)、
「イルミネーションの夜」浜中義孝(八王子市)
◇花のあるシーンの部
▽3席 「花の下で対戦」近藤二郎(福生市)、「唄えば楽し」中村幸子(日野市)
▽佳作 「梅の里」和田伊豆男(品川区)、「春の風の道」本橋省吾(小金井市)、「陽春の山寺」高水操一(あきる野市)、
「静かに」土方節、「梅の香りの中で」品川明雄(共に日野市)、「咲き競う大賀蓮」原田恵一(八王子市)、
「大賀ハス」竹島和正(福生市)
▽コンテスト特別協力 立川タカシマヤ、多摩読売写真クラブ
▽協賛 多摩連合読売会、多摩信用金庫、京王電鉄、東京電力多摩支店、東京ガス多摩支店、オリオン書房、木下大サーカス
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