応募作品は、2008年8月7日〜11日、JR立川駅北口の立川高島屋8階特設会場に展示します。

  多摩さくら百年物語フォーラムによる「第4回多摩・写真コンテスト」の入選作が決まった。
  作品は、多摩川を中心にした多摩地域の自然や人の営みをとらえた写真が対象。昨年を上回る延べ286人から、自然の部に367点、スナップの部に255点の応募があった。写真家の玉木雄介氏を審査委員長に、フォーラム会長の斎藤耕一映画監督らが両部門で1席、2席各1点、3席2点、佳作7点、立川タカシマヤ特別賞1点を選んだ。

  1席には自然の部で小磯京子さん(あきる野市)の「散歩道」、スナップの部で真次弘さん(八王子市)の「泣きと笑い」が輝いた。2席には自然の部で高野志郎さん(同)の「静寂の朝もや」、スナップの部で渡辺秀夫さん(同)の「やんちゃな子供」が選ばれた。
  応募作品は8月7日から11日まで、JR立川駅北口の立川タカシマヤ8階特設会場で、すべての応募作品が展示される予定。初日の7日は午前11時から表彰式が行われ、続いて玉木氏が講評や来場者の質問に答える会が開かれる。

  〈総評〉
  ◆画面の使い方、無駄なく的確 
  回を重ねるごとにデジタルカメラの作品が多くなり、上位作品は両部門ともに質の高い作品がそろいました。自然部門は光線の使い方のうまさ。スナップ部門は人物の表情のとらえ方の的確さ。いずれも無駄のない画面にまとめている点が素晴らしい。入選から漏れた作品にも優劣つけがたいものが多くありましたが、作者の視点がうまく表現された作品が高い評価を受けました。
         ◇
  評はすべて玉木審査委員長。
その他の審査委員は、吉泉充・高島屋宣伝部立川店販売促進室長、安田勤・多摩読売写真クラブ幹事、辻勉・読売新聞立川支局長

 

■スナップの部    
《1席》   ◇「泣きと笑い」 真次弘さん(八王子市)
  【評】よく見かける泣き相撲の光景。行司と子供の泣きと笑いの表情が秀逸で、決め手になってます。それを生かしているのは、カメラの位置どりと的確なレンズの選択です。こうしたイベントの撮影で苦労するのは場所取りです。
◆表情が、笑顔が好き/真次弘さん
  いやー、うれしいですよ。壇上で相撲が終わり、脇で家族が行司さんに赤ちゃんを抱いてもらい、記念写真を撮ってるのを見て、チャンスと駆け寄りました。2人の泣きと笑いがうまく撮れたかな。スナップが、人の表情が、笑顔を撮るのが好きです。向こうが幸せだと、こちらも幸せになる。相手と心が通じ合うことも少なくない。礼状が届くこともあるんです。



写真=真次弘さん

  《2席》 
  ◇「やんちゃな子供」 渡辺秀夫さん(八王子市)
  【評】自然豊かな多摩ならではの光景でしょうか。桜の大木の上でのびのびと遊ぶ子供たちの表情をうまくとらえています。お孫さんでしょうか。子供たちは画面の中で楽しく遊んでいます。ダイナミックな画面構成で、スケールの大きいスナップになりました。








■自然の部    
《1席》   ◇「散歩道」 小磯京子さん(あきる野市)
  【評】里山の早朝の風景。タイトルは「散歩道」なので主題は後方のシルエットの男性でしょう。主人公を朝霧の中に点景として配したのが決め手の一つ。もう一つは、周りの雰囲気を生かすため画面をロングショットでまとめたことです。
 
◆レンズ通し別世界/小磯京子さん
  朝、撮影ポイントからの帰り道に振り返ったら、普段は出ない場所にもやが出ていて。買ったばかりのコンパクトデジカメで機能も良くわからず、わーっと撮りました。1席なんてとてもとても、びっくりしました。写真歴は9年ですが、花や鳥の名前など、色々なことに興味を持つようになりました。今まで見過ごしてきたものがレンズを通すと本当に違う。感動ですね。


写真=小磯京子さん

《2席》
  ◇「静寂の朝もや」 高野志郎さん(八王子市)
  【評】冬の朝しか見られない光景。何日もかけてものにした瞬間でしょうか。岩間からわく朝もやと、近代的な多摩大橋、後方の奥多摩の山並みを美しい画面に仕上げるはずが、左端に計算外のカメラマン。作者の素晴らしさは、カメラマンをとっさに取り込んだことです。







 
■入選者
  その他の入選者は次の通り(敬称略)
  ◇自然の部 ▽3席 「夜明けの多摩川」平川勇(武蔵村山市)、「トレーニング」本橋省吾(小金井市)▽立川タカシマヤ特別賞 「誰の家?」遠藤翔吾(武蔵村山市)▽佳作 「友と桜狩を楽しむ」望月実(国分寺市)、「晩秋の昭和記念公園」浜中義孝(八王子市)、「朝の多摩大橋」沢木保雄(昭島市)、「静」小山田稔(八王子市)、「夕映え」矢部信雄(武蔵野市)、「根は一つ」鈴木功(立川市)、「青空に咲く」有泉義三(同)
  ◇スナップの部 ▽3席 「ハイポーズ」野村明雄(日野市)、「幸せの瞬間」祓川昭(同)▽立川タカシマヤ特別賞 「元気をちょうだい」柴原肇(同)▽佳作 「石投げ伝授」大久保晃(あきる野市)、「祭りの日」竹内皓(立川市)、「競演」村山功(瑞穂町)、「祈りの灯」渡辺邦昭(八王子市)、「花より遊び」石川正秀(同)、「私も花見」宇都宮元紀(日野市)、「梅祭りの日」橋本昌利(同)

  ▽コンテスト特別協力 立川タカシマヤ、多摩読売写真クラブ ▽協賛 多摩連合読売会、多摩信用金庫、京王電鉄、東京電力多摩支店、東京ガス多摩支店、オリオン書房、木下大サーカス

 
 
 



 (7/16・読売新聞多摩版記事より転載 )