「稲城で第1回桜植樹会」
夢託し苗木50本 様々な思い込め
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病気回復、成長…様々な思い込め
多摩地域の読売グループ各社や地元企業などで組織する「多摩さくら百年物語フォーラム」の第1回桜植樹会が6日、多摩川沿いにある稲城市の稲城北緑地公園で開かれ、同フォーラム会員がソメイヨシノの苗木50本を植えた。開会式では、同フォーラム会長で映画監督の斎藤耕一氏が、「百年計画で自然と人間の共存を目指し、『文明』という名の下に破壊してきたものを取り戻していきたい」とあいさつ。続いて、運営委員長の西野芳明・読売新聞立川支局長が、植樹や講座の開設など、今後もフォーラムの活動を活発化させるとしたうえで「学んで遊んで多摩を愛していきたい」と抱負を述べた。また、石川良一・稲城市長は「第一回の植樹の場に稲城のスーパー堤防を選んでもらえて光栄」と語った。
この後、植樹する会員の名前が刻まれた銘板を除幕。そして、石川市長や女子サッカー日本代表の日テレ・ベレーザの沢穂希選手(府中市出身)らが記念植樹した。50組の会員はスコップを手に苗木各1本を丁寧に植えた。中には、自ら植えた感激を写真やビデオカメラに収める姿もあった。また、一般の見学者約170人には、桜の苗木がプレゼントされた。
稲城市向陽台5の主婦石原恵美子さん(60)は、夫と息子、孫など家族六人で植樹に参加した。
昨年7月に脳腫瘍(しゅよう)の摘出手術を受けた石原さんは、「地に根を張り、力強く成長する桜のように私も元気になれば」と応募した動機を話す。石原さんの長男功基さん(36)の妻が臨月を迎えているため、植樹には、「新しい命が生まれる記念に」との思いも込める。 体調次第では参加を危ぶまれた石原さんだが、当日は功基さんらに手を引かれて植樹場所を訪問。孫の千祥(ちさき)ちゃん(5)らと一緒にスコップで穴を掘り、苗木の上に丁寧に土をかけた石原さんは、「孫の成長とともに、この桜の成長を見守っていきたいですね」とにこやかに話していた。
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「これで、孫と桜の両方の成長を楽しめます」と喜ぶのは稲城市矢野口、古林信子さん(64)。古林さんは、家では百種類近い草花や果樹を栽培しているという植物愛好家。加えて、孫の拓馬君(7)の誕生日が今月9日ということもあり、植樹に参加した。
植えたばかりの苗木を拓馬君と並んで笑顔で見つめていた古林さんは、銘板に自分ではなく拓馬君の名前を彫ってもらい、少し早い誕生日プレゼントになった。 「同じ市内でも、このあたりにはあまり来ませんでしたが、今後は桜を見にくるのが楽しみ」と笑った。
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八王子市元本郷町の吉永鴻一さん(63)は、「成長していくのが楽しみ。百年後もぜひ花を咲かせてほしい」と笑顔を見せた。参加のきっかけは、自身の植樹構想。数年前から、「みんなで高尾山に桜を植え、子孫代々にわたって大切に育てていきたい」と考えていたところ、昨春、「多摩さくら百年物語」の計画を聞き、参加を決めた。「百年ですからね。自分の構想をはるかに越えるものが登場した。一緒にやるしかないと思った」吉永さんは、「心の豊かさや優しさが失われつつあるのが今の社会。この活動が人と人との心を結びつけるきっかけになれば」と話していた。
◆けんちん汁に参加者が舌鼓
会場では植樹後、共催する東京稲城ロータリークラブのメンバーがけんちん汁を振る舞い、参加者が舌鼓を打った。母親らと訪れた昭島市立富士見丘小四年の佐藤賢治くん(10)は、「学校には桜がいっぱい植わっていて、四月の入学式のころには満開に咲く。ここでもいっぱい咲いたらいいな」と思いをはせ、けんちん汁をほおばっていた。
◇多摩さくら百年物語フォーラム
▽特別協賛=多摩中央信用金庫、東京電力多摩支店、京王電鉄、環境管理センター、パレスホテル立川、
オリオン書房
▽協 賛=損保ジャパン立川総合支社、国際ソロプチミスト八王子支部、多摩読売写真クラブ、
J―SA西東京支部、AIRジャパン西東京支部、東京都植木農業協同組合、
メルシーフラワー
◇第一回桜植樹会
主催:多摩さくら百年物語フォーラム
共催:稲城市、東京稲城ロータリークラブ、多摩連合読売会、東京都植木農業協同組合
協力:バイタル、美郷石材
後援:読売新聞東京本社立川、八王子支局
(2/7・読売新聞多摩版記事より転載
・写真提供/読売新聞)
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